カーシェアざんまい

カーシェアは、会員登録した利用者が車を共同で利用するサービスです。必要な時に必要な分だけ車を借りられる点が特徴で、マイカー所有やレンタカーとは異なる新しい車の利用形態として注目を集めています。

 

 

1. 会員登録を行う
2. スマートフォンやWebから車を予約する
3. 指定の時間に車両ステーションへ行き、ICカードやスマートフォンで車を解錠する
4. 利用後は元のステーションに返却し、施錠する
5. 利用料金は登録したクレジットカードから自動決済される

 

• 24時間いつでも利用可能
• 15分単位など短時間から利用できる
• 車の維持費(税金、保険、車検など)がかからない
• ガソリン代込みで利用できる
• マイカーより総合的に安く利用できる場合が多い
• 環境にやさしい(車の共有による総台数の削減)

 

• 乗り捨てができない(借りた場所に返却する必要がある)
• 長時間利用の場合はレンタカーの方が安いケースもある
• 人気の時間帯は予約が取りづらい
• 車種を細かく指定できない場合がある

 

• 手続きがオンラインで完結し、対面での手続きが不要
• 分単位や時間単位での料金設定が多い(レンタカーは日単位が中心)
• 短時間利用の場合はカーシェアの方が安い傾向にある
• レンタカーは乗り捨て可能な場合があるが、カーシェアは基本的に不可

 

• タイムズカー
• オリックスカーシェア
• アースカー
• 三井のカーシェアーズ(旧カレコ)
• 楽天カーシェア

 

カーシェアは、短時間の移動や買い物など、日常的な用途に適しており、マイカーを持たない選択肢として、また環境への配慮から注目を集めています。利用頻度や目的に応じて、マイカー、レンタカー、カーシェアを使い分けることで、効率的な車の利用が可能になります。

カーシェア

 

• 適性: 短時間・高頻度の利用、都市部在住者
• 特徴:
  
  
  • 15分単位からの利用可能
  • 24時間いつでも利用可能
  • ガソリン代・保険料込み
  • 乗り捨て不可

• コスト:
  
  
  • 初期費用: 1,550円程度（カード発行費）
  • 利用料: 時間料金＋距離料金（例: 6時間で約6,490円）

マイカー

 

• 適性: 長期・頻繁な利用、郊外在住者
• 特徴
  
  
  • 自由な利用
  • カスタマイズ可能
  • 維持費・駐車場代が必要

• コスト
  
  
  • 初期費用: 約150万円（車両価格）
  • 年間維持費: 約50万円（税金、保険、駐車場代等含む）

レンタカー

 

• 適性: 長時間・低頻度の利用、旅行者
  
• 特徴
  
  
  
  
  • 乗り捨て可能な場合あり
  • 車種の選択肢が豊富
  • 給油は自己負担

• コスト
  
  
  
  
  • 初期費用: なし
  • 利用料: 日単位（例: 12時間で約6,600円）

 

• カーシェア市場
  
  
  
  
  • 2023年3月時点で車両数56,178台
  • 2030年に市場規模1,500億円超の予測
  • 新規参入増加による成長が見込まれる

• レンタカー市場
  
  
  
  
  • 2022年3月末時点で車両数64万6,815台
  • 2030年に市場規模1兆円超の予測
  • 訪日外国人需要が市場成長を後押し

 

• 平均利用料金
  
  
  
  
  • カーシェア: 5,957円/回
  • レンタカー: 11,185円/回

• 利用目的の違い
  
  
  
  
  • カーシェア: 日常的な短距離移動（買い物、送迎等）
  • レンタカー: 長距離移動、旅行、引っ越し等

 

• カーシェアは車の共有により総台数削減に貢献
  
• 2021年度のカーシェア実施率1.62%（地球温暖化対策計画での2030年度目標: 3.42%）
  

 

• 利用頻度と時間
  
• 居住地域（都市部か郊外か）
  
• 必要な車種の多様性
  
• 予算と維持費の負担能力
  
• 環境への配慮
  

以上の情報を総合的に判断し、自身のライフスタイルに最適な選択をすることが重要です。近年の傾向として、若年層を中心に「所有」から「利用」へのシフトが見られ、カーシェアの需要が増加しています。一方で、家族構成や居住地域によってはマイカーの利便性が高い場合もあり、個々の状況に応じた選択が求められます。

カーシェアリング市場は着実に成長を続けています。2023年3月時点での国内カーシェアリング車両数は56,178台で、統計開始以来プラス成長を維持しています。市場規模については、2030年に1,500億円を超えると予測されています。

 

一方、レンタカー市場も拡大傾向にあり、2030年には1兆円を超える見込みです。2022年3月末時点でのレンタカー車両台数は64万6,815台となっています。

 

カーシェアリングの利用者には以下のような特徴が見られます：

 

• 年齢層：34歳以下が利用者全体の6割を占めています。
• 利用目的：日常的な短距離移動（買い物、送迎等）が中心です。
• 平均利用料金：カーシェアリングは5,957円/回、レンタカーは11,185円/回となっています。

また、カーシェアリング利用者の3割は「マイカーが欲しい」と考えており、2割が「マイカーは不要」と考えています。これは、カーシェアリングがマイカー所有の代替手段として機能している一方で、将来的なマイカー購入への意欲も残っていることを示しています。

 

カーシェアリングは環境負荷の低減に貢献しています：

 

• CO2排出量削減：カーシェアリングサービスへの加入により、1世帯あたりの年間平均CO2排出量が0.34トン改善されています。
• 燃料消費量の減少：加入前の1世帯あたりの燃料消費量は326.6Lでしたが、加入後は180.0Lに減少しています。
• 車両更新頻度：カーシェアリング車両は更新頻度が高く、環境性能の高い最新車両の割合が増えるため、CO2排出量の削減につながっています。

日本政府は2016年5月に閣議決定した「地球温暖化対策計画」にカーシェアリングの普及促進を盛り込んでいます。政府はカーシェアリングの実施率を高めることで、2030年度までにCO2排出削減見込量を55.1万トンにまで増加させる目標を掲げています。

 

• 乗り捨て不可：カーシェアリングは基本的に乗り捨てができないため、長距離移動には不向きです。
• 車種の制限：レンタカーと比較して車種の選択肢が限られる傾向があります。
• 予約の困難さ：人気の時間帯は予約が取りづらい場合があります。

これらの課題を解決しつつ、環境への配慮や利便性の向上を図ることが、カーシェアリング市場のさらなる成長につながると考えられます。また、自動運転技術の発展や電気自動車の普及など、自動車産業の変革と合わせて、カーシェアリングサービスも進化していくことが予想されます。