

シェードガイドを蛍光灯の下で選んでいると、技工物が戻ったとき3シェード分も明度がズレることがある。
関連)https://nishijimadc.jp/archives/2191
クロマスコープ シェードガイドは、イボクラール ビバデント社が開発したBPSデンチャー(ビオ・ファンクショナル補綴システム)の主力4製品の一つです。 人工歯「SR-ビボデントPE」や「SR-オーソシットPE」と色体系を共有しており、義歯製作において一貫した色指示が可能です。
関連)https://www.e-ireba.biz/bps.html
一般的なVITAシェードガイド(A1〜D4の16段階)とは異なり、クロマスコープはPEシェードと呼ばれる専用番号体系を採用しています。 VITAとの換算表はメーカーが公開しているものの、1対1で完全対応しているわけではないため、ラボへの指示書には必ず「PEシェード番号」を明記する必要があります。
関連)https://www.tokyo-dentalshow.com/showdata/2024/1916/i17300197011.pdf
つまり「VITA換算で大丈夫」という思い込みが再製作リスクにつながります。
| 比較項目 | クロマスコープ(PEシェード) | VITAシェードガイド |
|---|---|---|
| シェード数 | 10シェード | 16シェード(A1〜D4) |
| 主な適応 | SR-ビボデントPE系人工歯 | セラミック・レジン全般 |
| 色体系 | PEシェード番号 | A/B/C/D系統+数字 |
| 透明感の表現 | 高(デンチン層構造を反映) | 標準的 |
BPSデンチャーの製作フローでは、2回目のアポイント後に技工所側が人工歯の配列と歯肉形成を行う段階で、クロマスコープで決定したPEシェードを基準にします。 患者の顔貌や皮膚の色調、残存歯の色との調和を考慮した上で選色するため、シェードテイキングは臨床の中でも特に精度が問われるステップです。
関連)https://www.e-ireba.biz/bps.html
これが基本です。
クロマスコープの色板は、SR-ビボデントPEの内部デンチン層の色と形状を反映しており、研削や調整後でも色のトーンが変わりにくい設計になっています。 これは一般的なステイン着色タイプの人工歯と大きく異なる特徴で、技工指示後の「思ったより白すぎた・暗すぎた」というトラブルを減らす効果があります。 デンチン層まで色が入っているため、義歯床に組み込んだ後も長期的に安定した色調が維持されます。
関連)https://www.hakusui-trading.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/00127000_A.pdf
シェードテイキングで最も見落とされやすいのが照明条件です。 蛍光灯やLED診療ライトの下では歯が実際よりも白く、あるいは黄ばんで見えることがあり、これが再製作の大きな原因となります。自然光に最も近いのはD65相当の標準光源で、窓際で曇天の午前10〜12時に確認するのが理想的です。
関連)https://nishijimadc.jp/archives/2191
厳しいところですが、照明管理を怠ると患者1人あたりの技工再作業費が発生します。
具体的な手順は以下のとおりです。
参考として、シェードテイキングに関する詳細な写真撮影上の注意点はこちらが参考になります。
これは盲点です。
保管と管理のポイントをまとめます。
以下のラボ連携チェックリストが再製作防止に効果的です。
デジタル測色器(例:株式会社モリタ/アドデント社のデジタルシェード自動測定器)を補助的に使うことで、視診の主観的な誤差を数値で補正することも可能です。 ただし測色器はあくまで補助ツールであり、口腔内のグラデーションや透明感の評価は視診が優位なため、「視診をメインに、測色器で確認」というハイブリッド運用が現実的です。
関連)http://adent-call.com/img/item-list/itm13-17.pdf
結論は「照明・記録・ラボ連携」の3点を整えることです。
イボクラール ビバデントの公式製品情報(日本語)はこちらで確認できます。
| 変色タイプ | 主な原因 | ホワイトニング効果 |
|---|---|---|
| 外因性(外部着色) | コーヒー・タバコ・着色食品 | ◎ 高い |
| 外因性(歯石・ステイン) | プラーク・歯石の定着 | ○ PMTC後に対応可 |
| 内因性(加齢) | エナメル質摩耗+象牙質変色 | △ 効果あるが限定的 |
| 内因性(テトラサイクリン) | 幼少期の抗生物質服用 | × ほぼ効果なし |
| 内因性(失活歯) | 神経除去後の象牙質変色 | △ ウォーキングブリーチが有効 |
| 内因性(フルオローシス) | 歯の形成期のフッ素過剰 | △ 白濁部位への対応は困難 |