

クラスプを正しく設計しなかった義歯は、平均2〜3年で支台歯を失うリスクがあります。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=_k7ZRzlRNG0
局部義歯(部分床義歯・パーシャルデンチャー)とは、上顎または下顎に1歯以上の残存歯がある症例に用いる可撤性補綴装置のことです。 1歯だけ欠損している患者から、残歯が1本だけという患者まで、非常に広い適応範囲を持ちます。
関連)http://www.oyama-ireba.com/sp/faq/index30.html
総義歯と大きく異なる点は「残存歯の存在」です。 総義歯は粘膜のみで咬合力を負担しますが、局部義歯では歯と粘膜の両方が支持に関わります。 残存歯の本数・位置・状態によって形状が大きく変わることも、局部義歯の大きな特徴です。
関連)https://kaigo.homes.co.jp/manual/healthcare/oralcare/Artificial_tooth1/
| 比較項目 | 総義歯 | 局部義歯 |
|---|---|---|
| 適応 | 残存歯ゼロ | 1歯欠損〜1歯残存 |
| 支持組織 | 粘膜のみ | 歯+粘膜 |
| 維持装置 | 吸着・筋肉 | クラスプ・アタッチメントなど |
| 形状の個別性 | 比較的定型 | 症例により大きく異なる |
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局部義歯は大きく分けて4つの要素で構成されています。
関連)https://www.shien.co.jp/media/sample/s3/BK07946.pdf
これが基本構造です。 症例によってはインプラントを組み合わせた局部義歯も存在します。 支台装置の設計が、義歯全体の安定性と残存歯への影響を左右する最重要ポイントです。
関連)https://www.takakidc.com/dentalpage/pd.html
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局部義歯は支台装置の種類によって主に3種類に分類されます。
関連)https://furuya-pros.com/cure/denture/pd/
① クラスプ義歯
最も一般的な局部義歯です。 金属バネ(クラスプ)を残存歯に引っかけて維持を得ます。構造がシンプルで調整しやすく、保険適用のため第一選択となることが多いです。 ただし金属部分が他人から見えてしまうという審美的なデメリットがあります。
関連)https://furuya-pros.com/cure/denture/pd/clasp/
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 維持方法 | 金属バネで歯に引っかける |
| 審美性 | △ バネが見える |
| 保険適用 | ✅ |
| 調整のしやすさ | 高い |
残存歯の歯根にキーパーと呼ばれる金属を装着し、義歯側の磁石と吸着させる方式です。 クラスプが不要なため審美性に優れ、残存歯への負担が少ないとされています。 差し込み式(キャプ&ソケット型)など複数のバリエーションがあります。
関連)https://www.nakano-dc.com/precision/
残存歯に内冠を装着し、その上から外冠付きの義歯を被せる「茶筒の原理」を応用した二重構造の義歯です。 クラスプを使用しないため口元が目立ちません。 1〜2本しか歯が残っていない症例でも対応できるケースがある点は、臨床現場で注目されています。
関連)https://www.shounan-dental.com/false-tooth
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部分床義歯の設計には、現在の日本で標準とされる三大原則があります。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=_k7ZRzlRNG0
1. 義歯の動揺の最小化:機能時に義歯がぐらつかないよう、支持・把持・維持の三要素を適切に設計する
2. 予防歯学的配慮:義歯の装着が残存歯や顎堤に与えるダメージを最小限にする。ガイドプレーン形成によるプラーク付着の抑制も含まれる
関連)https://www.youtube.com/watch?v=_k7ZRzlRNG0
3. 義歯の破損対策:長期使用を想定した材料選択・フレームワーク設計を行う
義歯の動揺は、顎堤粘膜と歯根膜の被圧変位量の差が原因の一つです。 この差を減らすことが安定した局部義歯設計の核心と言えます。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=_k7ZRzlRNG0
また、片側性設計が許容されるのは「一定の条件を満たす中間歯欠損のみ」という原則も重要です。 具体的には、欠損部両端を結んだ支持線で囲まれた範囲内に人工歯が収まる場合に限られます。 これが基本です。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=_k7ZRzlRNG0
参考情報として、部分床義歯の設計原則についての詳細な解説が以下の学術講演で確認できます。
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局部義歯の長期成功には、製作後の管理が不可欠です。 特にクラスプを使用した義歯では、クラスプの維持力低下が起こりやすく、定期的な調整が必要になります。
関連)https://kamemizu.co.jp/pdf/dentclean.pdf
クラスプは構造上の問題から連結強度が低く、義歯の動揺に対して傾斜移動を起こしやすいという特性があります。 これを「フレキシブルサポート」と呼び、設計段階からこの特性を理解しておくことが大切です。
関連)https://ipsg.ne.jp/q-and-a/konus-clasp-qa/
意外と見落とされがちなポイントとして、アンダーカット量の管理があります。 クラスプのアンダーカットゼロ設計では、維持を隣接面の逆カーブ(陥凹面)に依存するため、通常の調整基準がそのまま当てはまりません。 厳しいところですね。
関連)https://sasaki-dentalcl.com/one-point-lesson
💡 義歯管理に関する臨床的エビデンスについては、以下のリソースが参考になります。
亀水化学工業「義歯管理に関する臨床的エビデンス」(ノンクラスプデンチャーのケアを含む実践的資料)
局部義歯の日常管理で押さえるべきポイント
関連)https://www.kyodo-dental.com/ireba/ireba02.shtml
これが原則です。
日本大学歯学部附属歯科病院 局部床義歯科:歯を失った場合の補綴治療全般についての詳細情報